セリシン液はいつもベトナム産の黄金繭で作っていますが、繭の入手が困難な状態になり国産繭で試していました。
左がベトナム産、右が国産です。
当教室のレッスンでは、セリシン液20本(圧力鍋の場合30本)抽出するのに繭16gを使用します。
ベトナム産は16gで約80個、国産は16gで約50個でした。
大きさはベトナム産はサイズが大小混ざっています。国産は粒がそろっていてベトナム産よりも厚みがあります。
色はベトナム産の方が濃い。
そのままの色味がセリシン液に反映されました。ジェルの感じは同じでした。
今回、いくつかの産地から国産繭を入手してセリシン液を作りました。
見た目はどの産地の物も同じですが、セリシン液にすると違いがでました。同じレシピで作っても、抽出できるセリシンの濃度が違ったり、残った繭の硬さが違いました。
繭を煮出しているときに蛹の匂い(?)がするのですが、国産は匂いがあまりしませんでした。
できあがったセリシン液は、いつも使っているベトナム産と同じようなジェル感。美容液、化粧水にしてもいつもと変わりありません。
そして、残った繭も柔らかくふわふわ。
白繭でも作ってみました。
試した中では白繭、黄繭ともに四国産が一番よかったです。
国内の養蚕農家さんはとても少なく、生産はほとんどが白繭で黄繭はさらに少ないです。なのでベトナム産に比べて繭の価格は高くなります。
「安定した品質の繭を安定して供給できる」とのことでベトナム産の繭を扱っていると繭を提供してくださっている原先生がおっしゃっていました。
今回、国産の繭を探して仕入れましたがその言葉を痛感しています。買いたくても繭がなくて買えない。
なんとかある程度の量を仕入れることができましたので、次回のレッスンは四国産の黄金繭のキットでご提供いたします。
ショップサイトでは、数量限定ではありますがベトナム産、四国産のセリシン液抽出キット&繭をお求めいただけるようになりました。
次回の国産繭の入荷は秋以降となります。ベトナム産については未定です。